whitefanglove’s blog(編集中)

自分のお出掛けした際の主に食べたものと温泉の忘備録です(現在まだ某所からの引っ越し作業中です)

バローレ (北海道美瑛町)

2009年度の9月の連休。9月にまとまった連休があるのは、もしかしたら、もう2度と無いかもしれないと思い、以前からずっと念願していた紅葉の北海道を見に行きました。大雪山をぐるっと周遊する形で道沿い+3箇所ほどトレッキングを堪能しました。

基本的には、今回は、紅葉を観ること優先で、グルメのほうは時間が許す範囲で”ついで”ではあったのですが、まったくないというものも勿体無い?と思う次第で、あまりガイドブック等では知られていないと思いますが、ネット上のクチコミで信頼できるクチコミをされている人が北海道一のイタリアンと表現されていましたので、ちょうど、大雪山を周遊するわけですので、お昼に愛山渓で汗を流した後の夜に伺わせていただきました。

1週間ほど前に予約を入れましたが、その時点でギリギリ最後の席だったようです。事後談ですが、当日はランチもディナーも予約のみで満席との札が店先に置かれておりました。当時ですら知っている人は知っている隠れた名店として広まっているようで、基本的に予約できなければ入店はまず無理と思われたほうがいいでしょう。

美瑛のちょっと郊外。幹線道路から未舗装の路地へ入った雑木林の中にあります。お店のホームページの地図を印刷して持っていきましたが、よくわからなくて、その辺りを何往復もして、やっと見つけました。一発で見つけるのは難しいかもしれませんので、時間には余裕をもって訪問ください。

林のなかにポンと現れます隠れ家的レストラン。
店内はやや横長でテーブルとカウンター。キャパは15人くらいかな。そんなに大きくはないです。カウンターは窓側に向って厨房とは反対の方向を向いていますので、あえてカウンターに座って、シェフの会話を楽しみながら、、、のようなスタイルはできないようです。実際、入店から駐車場を出るまでの間、会計のときに厨房の奥に姿を見かけただけで、1度もシェフとは声を合わせておりません。もし、そういうスタイルを好むという人はご注意ください。

ディナーのメニューは、アラカルトか、3800円のプリフィクスコースと5000円~10000円のお任せコース。
このお店のスタイルからすると定番のスペシャリテ!があるお店ではなく、そのときそのときの素材を生かすスタイルなのでアラカルトはあまりお勧めしませんし、プリフィクスは選んだ食材でどんどん値段が追加されており、クチコミでも実際に払う段になったら、お任せより高かったという感想も見たことありますので、個人的にはお任せコースを選んでいたほうがいいかもしれません。

ということで5000円(正確には4720円+500円サービス料)のお任せコース。
構成は基本的なイタリアンのコースの構成そのものになっております。

パン。
前菜。
パスタ。
メイン。
デザート。

1つ1つの細かな説明はしませんが、海の物、山の物が多種多様に使われています。とくに印象に残っていますのは美瑛産の野菜たちで、しゃきしゃきしているものはしゃきしゃき、ほっこりしてるものはほっこり。口のなかにいれたときの食感や歯ごたえを意識して選んでいらっしゃるような印象を持ちました。
ただ野菜だけではなく、肉、魚もバランスよく使われていて、北海道自産のそのときの旬の食材をふんだんに、食材を通してみると、美瑛のあたりだけでなく、なんだか気付いたら北海道一周旅行をしたかのような気分になります。盛り付けや色どりにも気を使われているようで、それでいて、見た目と味をきちんと両立させていて、繊細でありながら大胆という言葉がふさわしく、帰り際に一瞬だけ見たシェフのお姿はかなり若い方のようにみえましたが、持って生まれたセンスが違うんでしょうね、そう思います。
最後のデザートに到るまで、コース料理ですが1皿1皿で1つの料理として完成していて、コース全体を通しても、しっかりバローレさんのキャラクターを確立されていることに驚く次第です。

北海道の素材+圧倒的なセンスという感じですし、美瑛の隠れ家的レストランということで、ターゲットは観光客向けかなと思いますが、確かに北海道一の評判に恥じないお店だと思います。そして、何年かさきに再訪できるとしたら、どこまで進化してるだろうか、これからも楽しみです。