whitefanglove’s blog(編集中)

自分のお出掛けした際の主に食べたものと温泉の忘備録です(現在まだ某所からの引っ越し作業中です)

じょじょ長屋 (青森県鰺ヶ沢町)

イトウ
サケ目サケ科イトウ属
日本最大の淡水魚として知られており、体長は1mから大きいものでは1.5mにも達します。日本では北海道の一部の河川・湖沼に生息しており、かつては岩手県青森県の一部でも生息していましたが、絶滅しました。
釣り人の間でも、その希少さと大きさから人気が高く、幻の魚と呼ばれていますが、希少種なので捕獲はせずキャッチアンドリリースが励行されています。

子供の頃に読んだ、釣りキチ三平でも、長期に渡りイトウを捜し求めるというストーリーの巻があり、子供ながらにわくわくしながら読んでいた記憶があります。

ということで、天然ものを入手できるのは、ほとんど皆無に近く、ましてや、まとまった供給を要求される一般の飲食店で天然ものを頂くのは不可能に近いイトウではありますが、北海道や、この青森の鰺ヶ沢町では養殖がおこなわれており、周辺のいくつかの旅館やレストランで原則要予約になりますが、イトウを食べることが可能です。

だいたいは旅館ないしは旅館併設のお食事所でいただけるようで、どのお店を選んでも、さほど差はないように思えたので、ほとんどと直感と店名に魅かれて(謎)、鰺ヶ沢温泉ホテル山海荘に併設(運営)する、こちらのお店を選択しました。

イトウ料理に関しては、2名~で、最低でも3,4日前には予約して欲しいとのことです。
メニューは大勢の利用の場合は、イトウ9品が楽しめるフルコースがあるようですが、2名の場合は、刺身や天ぷらの単品物のみの注文になります。
さすがに刺身だけで終わるのもアレなので、刺身2人前(2150円×2)をとりあえず注文(予約)しておき、あとは、イトウ以外の通常メニューを食べることにしました。

店内は入り口を入ると、中央にいけすがあり、挟んでカウンターと大広間エチックなテーブル席といういでたちで、すこし年輪を感じさせる、典型的な居酒屋さんスタイルとなっております。

店内はGWということもあると思いますが、満員御礼です。

予約してありましたので、大広間を抜けて、個室?のような部屋に案内されました。
お水やお茶は大広間の中央にポットが置かれておりましてセルフになっております。お茶や水を飲んでいる人は私らくらいで、あまりいません。

メニューは一品物から定食のセットメニューまで、種類も魚貝だけでなく、青森特産のシャモロックや地元の長谷川自然牧場産の豚肉などの地元ならではのメニューも豊富に揃っております。

イトウの刺身。
4種類部位の刺身と、皮の部分の酢の物。

刺身のほうですが、、、鮭です。(^^;
表現力が乏しくて申し訳ないのですが、まさしく、これは鮭ですね。養殖ものゆえでしょうか、やや弾力感はなく、良く言えば柔らかい身です。予約して特別にあつらってもらっておりますので、鮮度はいいですよ。
2人前で頼んだので、どーんと2人前分の大盛が来るのかと思いきや、1人前が2皿来ました。これはちと残念。(^^;

皮の酢の物ですが、コラーゲンたっぷり、ゼラチン質のコリコリとした食感が大変よろしいです。酢醤油もいい塩梅で、密かに身の刺身のほうよりも、こっちのほうが断然美味しかったです。(^^;

それから普通の食事用に、長屋定食と白神定食を注文。どちらも1350円です。

長屋定食。
刺身、小鉢×3、茶碗蒸し、土瓶蒸し、天ぷら、ご飯。
青森の茶碗蒸しですので、もちろん栗が入ってますよー。

白神定食。
刺身、かき揚げ、豚丼、小鉢×2、うどん。

お味のほうは、普通の居酒屋さんでいただく程度+αといった感じですが、どちらでも、お値段からすると、なかなかのボリューム&品数だと思います。

ふと周囲を見渡すと、定食類を頼んでいるのは私らだけ。セルフのお水とお茶を飲んでいるのも私らだけ。みなさん、お酒飲んで、一品物をつまみながら、わいわいとやっておられました。
おそらく、そういった使い方のほうが本来のスタイルなのかもしれませんね。

なお、”じょじょ”とは津軽弁で雑魚が訛ったところからきており、魚を表すそうです。