whitefanglove’s blog(編集中)

自分のお出掛けした際の主に食べたものと温泉の忘備録です(現在まだ某所からの引っ越し作業中です)

ア・ヴォートル・サンテ (奈良県生駒市)

生駒にあるフレンチのお店。

立地はR702号線沿い。やや坂道。
駐車場はお店の前に。台数は少なめにて、あとのほうで来店した人は、お店のかたに、あっちこっちに誘導されているようでした。ちゃんと誘導してくれるので親切だと思います。

店内は下町のフレンチ食堂をイメージしたかのような内装。
古き良き時代のシャンソンっぽいBGMが流れておりました。
いわゆる寝床のちょい細長い形。
カウンターとテーブル席で20名位のキャパです。

本日は予約のみで満員御礼。平日の状況はわかりませんが、休日の予約は必須だと思います。ちなみに私は当日の朝に予約しましたがギリギリ大丈夫でした。
客層はほとんど女性です。休日でもそうですので、例によって平日だとマダムの巣窟になっていることは予想に固くないでしょう。

ランチは、Aコース:前菜、お魚料理、デザート、ドリンク:1575円。
Bコース:4種から選ぶ前菜、スープ、3種より選ぶメイン料理、デザート2皿、ドリンク:2100円。
Cコース:本日の前菜、スープ、お魚料理、お口直しのジュレ、お肉料理、デザート2皿、ドリンク:3675円。

アラカルトのようなものは無かったように思います。

BコースとCコースを選んでシェアします。

Bコースの前菜は4種類の中から選びます。そば粉のガレットをチョイスしましたが、周囲を見渡すと大きなお皿にいっぱいのサラダ盛り?が一番人気のようでした。

そば粉のガレット。そばの風味はとくにしませんでしたが、ふんわり半熟卵に、いい塩梅のベーコンとハーブが効いていて、なかなかボリュームあり。写真撮ってませんが、これにミニサラダがつきます。

Cコースの前菜は、何かのムースにカニが乗ってました。ソースはタルタルベースのマスタード?
あっさりですが奥の深い味とでもいいましょうか、ほんわかなエスニックな香りがしまして、奈良の他のフレンチのお店でも、おなじような味付け、盛り付けのアミューズをいただいたことがあるので、最近の流行なのかな?と思いました。

パンは丸っこいパン。黙っていても1回までは向こうから持ってきてくれました。それ以上もリクエストしたらお替り自由かどうかは不明。
近くにあるラブリクさんのパンと同じ様に、もちもちとした食感が良かったです。焼きは店内で焼いているようでしたが、生地から自家製なのかどうかは聞き忘れました。

スープは牛蒡のスープ。以前、別のお店でも牛蒡のスープをいただきましたが、こちらのは、さっぱり上品な味わいです。

Bコースのメインは、魚、牛、鴨の3種より、本日のお魚料理をチョイス。
Cコースのお魚料理も同時に提供されましたが、どちらもソースはバターの効いたシャンパンソースだったと思いますが、ちゃんとお魚やトッピングの種類を変えているところは立派だなと思いました。

Cコースは、ここでお口直しのグラニテ。写真には撮っておりませんが、綺麗な青のミントフレーバーでした。
奥さんはフルーツのグラニテだったらもっと良かったのに、と贅沢なことを言っておりました。

Cコースのお肉料理。無難に値段相応のものです。このお値段のお肉料理というのは、どこも大なり小なり似たようなものだと思います。

デザートは、Bコースは、クレームブリュレスポンジケーキ、牛乳のソルべが次々に出てきます。Cコースのデザートは、クレームブリュレスポンジケーキ、焼きたてリンゴパイが次々に出てきます。クレームブリュレと焼きたてリンゴパイはその場でバーナーで炙るという演出をされております。
演出やボリュームはさておき、デザートの味のほうですが、悪くは無いですが、コースの1つとして提供されるデザートとして普通の出来でした。
BコースとCコースで一部内容が被っておりますが、出てくる順番はバラバラでした。同じグループへ同じものは同時に提供したほうがは良いと思うのですが、そのあたりは、どちらといえばサーブの時間優先なのではないかと感じました。

けっこう手間かかっている料理だと思うのですが、サーブは驚くほどかなり早めだと思います。早く出すために、いろいろと工夫しているのではないかと思います。もちろん早いといっても無理に急かすようなことはなく、こちらにストレスを感じさせることなく絶妙のタイミングでサーブされております。

接客は、良い意味でも、ほったらかし感。必要最低限のことは言わなくてもおこないますし、必要以上のことは(何も言わなければ)いたしません。な感じです。

今回、BコースとCコースをチョイスしましたが、BコースとCコースの間に価格差ほどの差を感じませんでしたので、値段対満足度でBコースのほうがお勧めかと思います。

味付け、ボリューム、値段、サービス、総合として全てにおいて欠点らしい欠点のないカジュアルフレンチのお店ですが、このお店にしかない!みたいな切り札的な何かは感じられなかったように思います。

まだまだお若いシェフのようですので、今の高バランスを保ちながら、何か1本スペシャリテのような何かを持つことができたら素晴らしいお店になるだろうなぁと思います。