オステリア バッヴォ (奈良県奈良市)
この店の総評は質素剛健、シンプルイズベストの、これは男テイストのイタリアンだっ!(うそ)
魚介が旨いという評判のためお邪魔しました。そして評判に間違いなしで美味しいお店です。
R24沿いのケーズ電気やドンキホーテがある敷地の道路を挟んで隣のビルの3F。
こちらのシェフは、以前は吉野で伝説となっていたシェフがいて、今はその方は西宮に移動して、やや伝説から普通のシェフになってしまったような気がします^^;が、、、そちらの某有名シェフのお弟子さんとして三重にお店を構えていたのですが、なんでか?奈良にやってこられたようです。で、そのときのツテで尾鷲直送の鮮魚をいただけるようです。
内装はシンプルイズベストです。あんまり余計な小物とかは置いてません。お皿とかもシンプルイズベストなデザインなもので、それでいて、さりげなく、良いブランド使ってます。
セービスは付かず離れず。必要なことはちゃんとやってくれる。ちょうどよい感じ。
メニューはお任せコースのみ。すべてお任せながら、昼は3段階、夜は4段階あり、内容がちょっとづつ変ってくる。
夜は行ってないのでわからないですが、昼はABCあって、Aは前菜、パスタ、デザートでBはAに対して前菜とデザートがグレードアップ、CはBにメイン料理がつく。
コース内容の食べ比べもしたかったので、AとCを注文しました。
前菜は野菜サラダに、生ハム、スモークサーモン、ソーセージ、ベーコンなどがトッピング。AとCではAには生ハム、ソーセージ、ベーコンがなく、かわりにスモークサーモンが多めでした。
ここではソーセージがハーブとスパイスがしっかり効いており一番美味しかった。スモークサーモンもしっとりで臭みがまったくなく非常に美味。
パンが出てきました。全粒粉のパンとオリーブの香りがたまらないローズマリーのパン。どっちもめっちゃ旨い。しかも、やけどしそうなくらい、アツアツだっ!
パスタはAでもCでも同じで、タラバガニと春野菜のパスタ。麺は普通でしたが、スープはおそらく野菜から自然に出るエキスでしっとり甘い優しい感じのする味でした。
隣のテーブルには違うパスタを出していたので、客層やコース全体のバランスで微妙に内容を変えてる可能性があります。
メインは、これキター!とばかりに赤座海老と白身魚のグリル。
オマールエビほどの存在感はないが、味は、この前食べた越前ガ二に似てて、上品でふっくら甘い感じ。実は一番美味しかったのはハサミの中の身の部分。もちもちでプリプリの筋肉質。「普通の人はそこは食べませんよ~。」と給仕の人が驚いてました。
デザートはチョコケーキ、アイスクリーム、レッドグレープフルーツ、プリン。AとCの違いはプリンがあるかないか。デザートは普通レベルでした。
個人的には、メイン料理がなく、パスタで終わっていたら、普通のパスタ屋さんだね~で終わってたと思うので、値段が上がるけど、メイン料理付きのコースにしないと、このお店のよいところはわからないかもしれない。
全体的に余計な装飾とかはしないよ~って感じで、味も剛健で、どちらというと、素材の良さを生かして、かつ、その素材の何が良いのかを理解したうえで、あんまり余計な小細工はしないという感じ。でも、その素材の味をグレードアップさせるための必要最小限のことはちゃんとやっている。それがありがたい。海沿いで食べる鮮度二重丸の魚介とはまた違う美味しさだと思います。